帰省して思うこと

 帰省すると自分の故郷はあと10年くらいで消滅しちゃうんじゃないか、と悲しい気持ちになる。とにかく高齢者が多い。団塊の世代が残っていて、その子供たちは進学や就職で残っていない。今はまだみんな元気だけどその世代しかいないので心配。ただ同じ世代しかいないから住みやすいとも言える。世代が違うと考え方が違う。

 子供に親世代のルールを押し付けるのはよくない、と最近思う。自分はルールに従うのは嫌だったし、自分の子供もそうだろう。自分達の世代のルールは自分達で作って行ったほうがいい。だから親世代のルールに従うような子育てはしないようにしている。子供がしたいように生活したらいい。テレビみすぎて寝不足とか目が悪くなるといった健康面は管理していくけれど。自分で考えて自分でルールを作るような人であってほしいと思う。ここでいうルールっていうのはこうしてたら人生正解、という考え方のこと。大学でて就職してみたいな考え方。自分がそういう考え方で40年くらい生きてしまった。順調な時はいいけれど、挫折した時にこの考え方をしていると立ち直りにくい。無駄に落ち込んでしまう。失敗は若いうちにしたほうがいいのはこういう面もあるのかもしれない。失敗して気づく(学ぶ)ことは多い。

 自分はうまくいっていると思ってしまったので学びが少なかった。なので40近くになってうまくいっていないことに気づいて無駄に落ち込んでいる。なかなか浮上しない。浮上しないというのは変で、うまくいっている時には戻れないのだから別の次元にきたということだろう。自分の人生を自分で決めてきたという感じがあんまりしていない。このまま流されていくのだろうか。自分が何が好きなのか、最近ようやく意識して考えるようになってきたので、もうすぐはっきりするのかもしれない。

 帰省すると色々考えることがあってありがたい。地元という存在はありがたい。