読書感想文(シンプルで合理的な人生設計)

橘玲さんの本好きでよく読んでいる。

この本はAmazonのレビュー見ると新しいこと書いてないという意見があったけれど、他の人の本読むよりはタメになるよな、と思ってレビューは気にせず読んだ。

真新しくはないかもしれないが、過去に読んだ内容を整理できて、自分にとっては価値ある内容だったと思う。


解決できない問題で悩むのは時間の無駄である、自分でコントロールできないことで悩んでも人生の無駄。

僕の場合だと

・仕事に興味をもつこと

・経済的独立を山っ気のある投資で早めようとすること

・会議で発言できないこと、しようとしても声が出ない

というのは頑張ってもできなかったことなので、悩むのをやめようと思う。

これは仕方ないのだ。


お金は増やすことができる、時間は増やすことができない、だから富裕層も貧困層も時間に追われると余裕がなくなり、幸福度が下がる。

人間の脳はマルチタスクには対応していないそうだ。マルチタスク得意ですって言ってた人いたけど、あれは生産性の高い仕事ではなかったんだな。人間わざわざ別々のことを同時にやる必要はなくて、どっちかを選んで集中する方がいいんだろうな。住宅ローン返しながら積立投資するとかも、マルチタスクになるんだろうかね。やっぱ選択と集中よね。

時間は何より大事。順番的には健康、時間、お金。余裕がなくなると幸福度は下がる。逆に余裕があると幸福度は上がるはず。健康の余裕は作れないから、時間とお金の余裕はきっちり確保していこう。


睡眠は大事。睡眠中に体の機能の回復や記憶の定着が起こる。ひらめきも睡眠から起こる。睡眠は何よりも大事だから8時間は確保する。1日は24時間と決まっているから残りは16時間、食事、入浴などどうしても必要な時間を差し引くと自由時間は10時間。この本ではどうしても必要なことの中に運動が入っている。これも重要だと思った。


カフェイン、飲酒、睡眠薬が深い眠りを妨げる。睡眠薬が良くないといのは初耳。自然に眠ることが大事。これらは各種調査で裏付けられているもの。理想的な寝室の温度は18度で意外と低い。夏だとひんやり。

運動は散歩で十分だが、早歩きで20分くらいがいいらしい。ゆっくり歩きながらぼーっとするのが好きなので、ここは難しい。早歩きして負荷をかけなきゃいけいないのか。

 

選択の結果は累積する。いい選択をするといい選択肢が得られる、悪い選択をするとさらに悪い選択肢になる。どちらも連鎖する。ドツボにハマるというやつか。


限界効用の逓減、2杯目のカツ丼は1杯目のカツ丼ほど美味くないという話。1杯目最高、そこから感動は薄れてくるよ、という話。

金融資産が増えることについては実際に増えている額以上の幸福感をある金額まではもたらしてくれる。これは納得。初めて1000万円超えた時はめっちゃ嬉しかったな。それ以降も増えると嬉しいけど、最初ほどはと思う。これが額以上の幸福というやつだろう。経済的独立と思えるまで頑張るよ。


愛情や友情は確保した時間で測られる。

そうだよな。ただ昔と違ってSNSがあるから出会いの回数はいくらでもあり、友人関係などは作るものではなくて、生まれるものだとのこと。

趣味が合うとか考え方が合うとかは自分が見つけるんじゃなくて、相手が見つけてくれる。供給者視点じゃなくて消費者視点で考えよう。何が求められているか、ということ。

お金とかモノじゃなくて、面白い情報とかの減らないモノを与えることで信頼関係を作る。約束を守らない奴は誰からも相手にされない。

思春期にキャラが決まるとそれ以降はほぼ変わらない。そんな気がする。で、自分を変えようとかしなくてよくて、環境を変えてトライアンドエラーを繰り返して自分が心地よい環境に身を置き続けたいと思う。


この本を読んで、タイトルの意味は

シンプルで=選択肢が多いと迷って何もできないから、選択肢を減らして、

合理的な=自分に合った環境の

人生設計 をする(とは言ってもどれだけ合理的にやっても不条理なことは起こる)

という意味だと思いました。